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10.1 Functions for Numbers

関数: abs (expr)

exprの絶対値を返します。もしexprが複素数なら、exprの絶対値(modulus)を返します。

absはリスト上、行列上、等式上に分配されます。 distribute_overを参照してください。

関数: ceiling (x)

xが実数の時、x以上の最小の整数を返します。

もしxが定数式(例えば10 * %pi)なら、 ceilingは、xを多倍長浮動小数点数を使って評価し、 その多倍長浮動小数点数にceilingを適用します。 ceilingは浮動小数点を使うので、ほとんど起こりえませんが、 ceilingは定数入力に対して間違った値を返す可能性があります。 このエラーを起こさないようにするには、fpprecの3つの値を使って浮動小数点評価を行います。

定数でない入力に関しては、ceilingは整理された値を返そうとします。 以下は、ceilingが知っている式整理の例です:

(%i1) ceiling (ceiling (x));
(%o1)                      ceiling(x)
(%i2) ceiling (floor (x));
(%o2)                       floor(x)
(%i3) declare (n, integer)$
(%i4) [ceiling (n), ceiling (abs (n)), ceiling (max (n, 6))];
(%o4)                [n, abs(n), max(n, 6)]
(%i5) assume (x > 0, x < 1)$
(%i6) ceiling (x);
(%o6)                           1
(%i7) tex (ceiling (a));
$$\left \lceil a \right \rceil$$
(%o7)                         false

関数ceilingは、自動ではリストや行列上にマップしません。 最終的に、明らかに複雑な入力すべてに対して、ceilingは名詞形を返します。

もし関数の範囲が整数の部分集合なら、 integervaluedに宣言できます。 ceilingfloor関数両方とも、この情報を使います; 例えば:

(%i1) declare (f, integervalued)$
(%i2) floor (f(x));
(%o2)                         f(x)
(%i3) ceiling (f(x) - 1);
(%o3)                       f(x) - 1
関数: entier (x)

xが数値の場合、x以下の最大の整数を返します。 (fixnumにおける)fixはこれの別名で、 fix(x)は正確に同じです。

関数: floor (x)

xが実数の時、x以下の最大の整数を返します。

もしxが定数式(例えば10 * %pi)なら、 floorは、多倍長浮動小数点数を使ってxを評価し、 結果の多倍長浮動小数点にfloorを適用します。 floorは浮動小数点を使うので、ほとんど起こりえませんが、 floorは定数入力に対して間違った値を返す可能性があります。 このエラーを起こさないようにするには、fpprecの3つの値を使って浮動小数点評価を行います。

定数でない入力に関しては、floorは整理された値を返そうとします。 以下は、ceilingが知っている式整理の例です:

(%i1) floor (ceiling (x));
(%o1)                      ceiling(x)
(%i2) floor (floor (x));
(%o2)                       floor(x)
(%i3) declare (n, integer)$
(%i4) [floor (n), floor (abs (n)), floor (min (n, 6))];
(%o4)                [n, abs(n), min(n, 6)]
(%i5) assume (x > 0, x < 1)$
(%i6) floor (x);
(%o6)                           0
(%i7) tex (floor (a));
$$\left \lfloor a \right \rfloor$$
(%o7)                         false

関数floorは、自動ではリストや行列上にマップしません。 最終的に、明らかに複雑な入力すべてに対して、floorは名詞形を返します。

もし関数の範囲が整数の部分集合なら、 integervaluedに宣言できます。 ceilingfloor関数両方とも、この情報を使います; 例えば:

(%i1) declare (f, integervalued)$
(%i2) floor (f(x));
(%o2)                         f(x)
(%i3) ceiling (f(x) - 1);
(%o3)                       f(x) - 1
関数: fix (x)

entier (x)の別名です。

関数: lmax (L)

Lがリストもしくは集合の時、apply ('max, args (L))を返します。 Lがリストでも集合でもない時、エラーを示します。

関数: lmin (L)

Lがリストもしくは集合の時、apply ('min, args (L))を返します。 Lがリストでも集合でもない時、エラーを示します。

関数: max (x_1, ..., x_n)

x_1からx_nの中の最大値に関して整理された値を返します。 get (trylevel, maxmin)が2以上の時、 maxは、式整理max (e, -e) --> |e|を使います。 get (trylevel, maxmin)が3以上の時、 maxは、2つの他の引数の間の式を消去しようとします; 例えば、max (x, 2*x, 3*x) --> max (x, 3*x)trylevelを2に設定するには、put (trylevel, 2, maxmin)を使います。

関数: min (x_1, ..., x_n)

x_1からx_nの中の最小値に関して整理された値を返します。 get (trylevel, maxmin)が2以上の時、 maxは、式整理max (e, -e) --> |e|を使います。 get (trylevel, maxmin)が3以上の時、 maxは、2つの他の引数の間の式を消去しようとします; 例えば、max (x, 2*x, 3*x) --> max (x, 3*x)trylevelを2に設定するには、put (trylevel, 2, maxmin)を使います。

maxlmin.も参照してください。

関数: round (x)

xが実数の時、xに最も近い整数を返します。 1/2を掛けてroundして2を掛けると、最も近い偶数に丸められます。 xの評価は、floorceilingに似ています。

関数: signum (x)

実数か複素数xに対して、もしxが0ならsignum関数は0を返します; 非ゼロ数値入力xに対して、signum関数はabs(x)/xを返します。

非数値入力に対して、Maximaは入力の符号を決定しようと試みます。 符号が負、ゼロ、正いずれかの時、signumはそれぞれ、-1, 0, 1を返します。 符号に関する他の値すべてに対して、signumは式整理された同値形を返します。 式整理は(signum(-x)-signum(x)を与える)反転と (signum(x*y)signum(x) * signum(y)を与える)乗法恒等式を含みます。

signum関数はリスト、行列もしくは等式上に分配されます。 distribute_overを参照してください。


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